1. Rising Force
イングヴェイの初のソロ作にしてギター史に残る超傑作。私が昔から今までずっと好きで素晴らしいと思っている唯一のギタリストがイングヴェイだが、それはこのアルバムで聴ける彼のプレイ、作曲が圧倒的過ぎるからである。
まさに水晶のようなストラトの美しいトーン、歌よりも歌っているくらいのヴィブラート、一つ一つの音が綺麗に発音されたスピードプレイ…このアルバムのイングヴェイのプレイは本当に圧巻で、今聴いても驚異的だが、この時のイングヴェイはまだ二十歳そこそこであるという…本当の天才というのはこういうものだ。
曲でいうと今でもライヴでの定番であるFar Beyond The Sunがやはり一番のお気に入り。トーン、プレイ共に聴く度に涙が出そうになる圧倒的な演奏だ。

- アーティスト: イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォース
- 出版社/メーカー: USMジャパン
- 発売日: 2012/01/18
- メディア: CD
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2. Trilogy
私が初めて買った洋楽のCD。イングヴェイのプレイも凄いが、マーク・ボールズの歌も最高。素晴らしいギタリストに素晴らしいシンガーの組み合わせで、この時期のイングヴェイのバンドメンバーはメタル史の中でもかなり上位のラインナップじゃないかなー。ギターに関してはトーンがRising Forceとは違いかなりローゲインでマイルドな感じの音に聞こえる。
このアルバムを初めて聴いた時のインパクトは今でも覚えている。若者らしく、速いギターを弾きたいと思っていた私は速弾きで有名なイングヴェイのアルバムを買うことにした。たまたま近所の店にあったのがこのアルバム。
You Don't Rememberのソロから衝撃だった。そしてCryingの泣きのギターも。こんなに速くて表現力があるギターを弾く人がいるとは…イングヴェイってのは本当に凄かったと。その時から自分のヒーローはイングヴェイになった訳である。
アルバムのプロダクションはちょっと軽い感じがするものの(トーンが変わったというのもあるけど)、いい曲が多くて素晴らしいアルバム。
3. Seventh Sign
ヴォーカルがマイク・ヴェセーラに。このアルバムもヴォーカルがいい。そのパワフルな声はまるでディストーションをかけたような声質で、歌うマーシャルアンプというのにも頷ける。ハイトーンも出るし、バラードでは綺麗に歌えるしで、かなり好み。
全体としてはネオクラシカルではなく、割と普遍的なメタル/ロックに。ロックンロール色が濃かったり、ジミヘン風だったり、素晴らしく泣けるインストのBrothersもあり、多彩な曲がある。
ネオクラシカル系でいえばタイトルトラックが素晴らしい出来で、イングヴェイ史上に残るドラマティックなメロディだと思う。ヴェセーラのヴォーカルもなんというか地声のパワーのままハイトーンを出していて物凄いパフォーマンス。
4. Facing The Animal
こちらもSeventh Signのように色んな曲が入ってる路線。ヴォーカルはマッツ・レヴィンで、ある意味ヴェセーラに近いような声をしている。声がちょっとハスキーな感じで、好みは分かれるかもしれないが、私は好き。そしてまた歌が上手い。イングヴェイはヴォーカル選びが本当に上手いなー。
このアルバムも色んな曲があるタイプで、クオリティが高い。
で、ドラムがコージー・パウエルなのだが、この効果かドラムが派手でかっこいいんだ。イングヴェイとシンガー以外でここまで主張してくるというのは中々過去になかったので新鮮かつカッコいい。
5. War To End All Wars
音が凄まじく悪いと評判のアルバム。ヴォーカルはTrilogyでも歌っていたマーク・ボールズ。
何故音の悪さで有名なこのアルバムを選んだかというと、曲自体は最高にかっこいいのが多いから。特にMiracle Of Lifeのギターソロはイングヴェイの真骨頂とも言える究極の泣きのソロ。他の曲も疾走感がある曲が多くてお気に入り。
ギターは昔イングヴェイが使っていたDuckが使われており、なんかとてつもないブリブリとした攻撃的なトーンを出している。これはこれで一つの究極のトーンだと思う。
あくまで今の気分ですが、5枚選んでみました。ギタリストとしてのイングヴェイの良さを聞きたい人は初期がやっぱりおすすめですね。
90年代からは歌モノのアルバムとしていいのが出ている感じです。