龍の日記

ギター、水族館がメインの日記

ギターソロ云々

togetter.com おぉ、なんと懐かしい話題……みたいな感覚。
私がギターを始めた時代はV系全盛期という時代で一部のバンドを除いてギターソロの存在感はあまりなかった。
その時代、海外では当時モダンヘヴィネスとか言われていたジャンルが流行っていた。それらのバンドはいわゆるギターソロがないバンドが主流だった。
若い私が雑誌などで調べたところによると、80年代のロックはハードロックやヘヴィメタルの存在感が大きく、それらのバンドは派手なギターソロが一つの見せ場だった。それに対して90年代以降はNirvanaの出現によりグランジというものが流行り、その辺りからギターソロを弾かないバンドが主流となったということらしい。
この流れは割と長く続いていたと思う。
私自身はV系からそのルーツのX(X Japan)にいき、その音楽がどうやらメタルというものらしいということでメタルに夢中になっていた為にメインストリームとは違うものを聴いていた。
自分の聴いている音楽はギターソロはあって当たり前だが、それは流行っていないという感覚がずっとあったわけである。

そんな感覚でずっと過ごしていた訳だが、なんか気付いたらギターソロが復活していたと感じる時もあった。
何か劇的なものがあったわけでもなく、本当にいつの間にかという感じだ。
象徴的なものとしてはDragonForceである。パワーメタル(日本で言うところのメロスピ)をデフォルメしたような音楽だがYouTubeの再生回数が凄いことになっていたりする。
どうやらゲームで有名になったようなのだが、ギターソロなしからなんとなく復活したようなのはゲームやネットの影響は大きいだろう。
特に速弾きなどは見た目でも分かりやすいものとしてゲーム的な面白さがあるんだと思う。それと動画が普通になったネットというのが割と相性が良かったのではないか。出会うきっかけとして無料の動画というのはやはり強い。

そういえば全米No.1ヒットを持ちながらそのあとはあまりヒットせず、日本ではずっと人気のバンドとしてMr. Bigがある。
Mr. Bigのオリジナルメンバーのギタリストといえばポール・ギルバートだが、彼のギターソロはまさにゲーム的な感じがある。理路整然としていてリズムも基本的にはキッカリ。
初期のRacer Xなどではもっと弾きまくりという感じのソロが多かったが、Mr. Bigでの彼のプレイはきっちりしているのでゲームを攻略するような感覚で練習できるというのが日本人ウケするところだったのだろう。

今の自分はギターソロ好きか?と考えると……好きなんだろうな。メタルとかを弾くというのはあんまりなくなったけど、結局別のジャンルのギターソロを弾いている。
あ、でも聴くのが好きかと考えるとなんとも微妙だな。昔好きだったものは思い出になっていて好きだったりするけど、知らないアーティストでテクニカルなギターソロがあるとか言われても聴く気が起きなかったりする。そういうのが好きな人は一定数いるというのは理解しているけれど。

まぁしかし時代は繰り返すというもののいい例ですねぇ……