龍の日記

ギター、水族館がメインの日記

プレイスタイルと弦のゲージ

若い時はそこまで気にしなかったことに弦のゲージがある。
まぁ、ライトゲージ使っていれば大体の場合はなんとなく問題ないかなという感じ。
しかし歳をとって自分の音楽ではなく人のコピーを再度やってもっと王道なスタイルでのレベルアップを考えるようになってからやはりプレイスタイルによって弦のゲージは変わるものだなと感じた。

若い時にジャズギターの人が「(普通のストラトタイプのギターを触って)こんな細い弦じゃいい音せんわー」みたいなことを言っていた。
なるほど……確かにその人がメインのスタイルとしたジャズが主流だった時代というのは今ほど機材、音響機器が進化していなかったので、箱物でピッキングも強めで生音を大きくするというのが主流であったのだ。そのような音に憧れる人がロックに向いたギターを触って違和感を覚えても不思議ではない。
また、ジャズではベンドをあまりしないが、そもそもあのゲージではそういうスタイルがきついというのは大きいと思う。

逆に細い弦といえばハードロック/ヘヴィメタルの世界だ。 とは言えチューニングを下げることも多い世界なので、ある程度のダウンチューニングをしている人たちは太い弦を使っていることも多い。それでもチューニングを下げればプレイの感覚は細い弦に近くなるだろう。
私にとって細い弦といえばやはりイングヴェイ。
彼の場合、1弦がエクストラライトの09よりも細い08である。しかも半音下げだ。逆に低音弦側は少し太くなっている。
彼は瞬時に21フレットに行って1音半のベンドをするというスタイルを多用する。これはちょっとやるだけならともかく、あのレベルで連発するとなるとやはり指に負担がかかるし、さらには2音半ベンドなんてものは弦が切れる確率も上がる。
あのプレイスタイルを支えているのは間違いなく細い弦 + 半音下げという側面があるのだ。

そういえばマイケル・ロメオはかなりピッチを上げるベンドをする。弦のゲージは分からないが、全音下げ + フロイドローズという組み合わせを利用したスタイルだ。
フロイドローズはベンドにおいてはメリットとデメリットの両方がある。彼の大きなベンドは上手く利点を活かしたものと言えるだろう。

そんな感じでやはり「これさえあればなんでも大丈夫だ」っていうギターというのはなかなかないのだな。
まぁ、どんな音楽でも自分流にやるとするならばなんでもありっちゃありなんだが……
しかし機材から弾かされるみたいなこともあるものだし、 www.ryunonikki.com やはり完璧な1本なんて幻想なんである。