龍の日記

ギター、水族館がメインの日記

ものを少なくしようと考える

少し前から自分の考え方というものが変わってきた。
旅行や水族館に行ったり、記憶に残る食事というのは自分にとっていいものだが、物が増えても暫くするとそれを使わなくなるというのはあるあるだなと思うようになったのだ。

仮に10万円が今自由に使える状態だとする。このお金をどう使うか?昔の自分だったら「よし、ギターか機材買うか!」となっていただろう。しかし今の自分だとちょっと違う。10万円を証券口座に入れて投資することには躊躇ないが、ギターを買うとなると「10万か……ちょい高いですなぁ」とか思ってしまうのだ。

あれ?そういえば少ないもので暮らす人たちが一時期流行ったよな。確か……そう、ミニマリストだ。
私もそういう人たちのブログとかYouTubeとかを見たことがある。だけれどあまり共感が出来なかった。
なんか割と家の中がガラーンとしている人が殆どというイメージなのよね。
私を知っている人なら分かると思うが、私はギターを弾きたい人間だ。最近はそうでもないけど、ガジェット類も好きだ。調理家電だって簡単に低温調理ができたり圧力調理ができるのであった方がいいと思っている。家にいる日は朝起きたら全自動コーヒーメーカーで豆から挽いたコーヒーを飲むのが習慣だ。この時間は欠かせない。
そんな多趣味な人間ではないが、それでもかつて見たようなミニマリストのシンプルな部屋はどう考えても自分とは完全に無縁な世界と感じていた。
なんでも捨ててたらいい文化なんて出来ないじゃないか……という気持ちもある訳だ。最低限の栄養だけ摂れればいいというのなら食事の楽しみなんてなくなってしまうじゃないか。

そんな風に考えていた私だったが、ある日ふと「あんまり使ってないギターあるなぁ」と思った。
使っていなくてもストラトキャスターというギターであれば私は単純に好きなのでコレクションして壁にかけておこうと思うのだけど、それ以外のギターであまり使っていないものがあると気づいた時に「モノを減らしてみるか」と思ったのだ。
そんな中でミニマリストの本を読んでみた。

そうすると今まで持っていた「ほとんど何も持たない人」的なミニマリズムとは随分印象が違うのだった。
物を手放すことは自分が何に価値を感じるのかをはっきりさせることが出来るのである。
自分の場合、あんまり使っていないギターがストラトキャスターであればそれでもコレクションとして家にあって欲しいと思うが、いかにもメタルなギターとかなら売ってしまってもいいかなと思うみたいな感じだ。
ふむ、そういうのであればミニマリストというのも悪くはない。ただ私の場合は美味しいものは食べたいし、豆から挽いたコーヒーは飲みたいし、フェンダーのストラトキャスターはいくらあっても問題ないし、ヤングギターを裁断してデータ化する為に裁断機もスキャナーも必要だし、最近はゲームもやっているからゲーミングモニターもゲーム機本体も必要だし……というミニマリストだけど。
重要なのは自分が愛を持てるものにフォーカスするということだ。体験には金を使ってもいいが、それこそときめかないものを所有する必要はない。
とりあえず自分の部屋の必要ないものを手放してみようと思う。